安定稼働していた防犯録画用NVRをファームウェア更新したら、起動しなくなった。結論から言うと、現在は完全にオブジェ化している。
同じ失敗をする人がいないよう、経緯と試したことを記録しておく。
はじめに
機種は HIKVISION製のDS-7608NI-I2。8 チャンネル対応のネットワークビデオレコーダーで、自宅で 2年間、問題なく稼働していた。
「最新版に更新しておいた方が安全だろう」という安易な考えでファームウェアアップデートを実行。これが全ての始まりだった。
症状
アップデート後、再起動すると以下の現象が発生:
- 起動時にロゴ画面で停止
- 自動再起動ループに陥る
いわゆる「文鎮化」状態だ。
試した対処法
SDAP ツールでの IP アドレス確認・変更
HIKVISION 公式ツールの SDAP(Show Device Advanced Protocol) を使用し、ネットワーク上のデバイス検索を試みた。
結果:デバイスは検出され、IP アドレスの変更は有効であったが、それ以外の状態は改善せず。
TFTP ツールでのファームウェア書き込み
公式ファームウェアを TFTP サーバー経由で書き込む方法を試行。ネットワーク経由での復旧を期待したが、これも失敗。
アプリケーション上はSuccessと表示されるも、実際には書き込み途中でエラーとなり、正常に完了しなかった。Python版の非公式ツールではもう少しマシな挙動だった。
USB-シリアル変換モジュールでのデバッグ
最あとの手段として、基板のシリアル端子に直接接続することを試みた。


使用機材:
- USB-シリアル変換モジュール(AliExpress で約 500 円)
- ZH コネクタ(AliExpressで約 200 円)
- 接続端子:マザーボード JP1端子
シリアル接続後、起動ログを確認すると、電源投入直あとにファームウェアエラーでシステムが再起動していることが判明。ずっとこの処理を繰り返している。

管理モードへの進入:
起動ときに Ctrl+U を押すことで、管理モード(ブートローダー)への進入には成功した。しかし、ここで提供されるコマンドのほとんどが「無効」として拒否される。シングルクォートでコマンド入力が受け付けられる方法で色々試すも、なぜかHDMIが死亡してオブジェになった。
結果
現在、この NVR は完全にオブジェ化している。
ハードウェア的なには故障していない可能性が高いが、HDMI出力が復旧しない状態で、公式の復旧手段が全て通用しない。
教訓
今回の失敗から得られた教訓をまとめておく。
- 安定的稼働なかの機器は不用意に更新しない — 「動くものには触らない」は鉄則
- 復旧手段を事まえに確認する — 万が一に備え、TFTP やシリアル復旧の可否を調べておくべきだった
- なか国製機器のファームウェア更新は特に慎おもに — 復旧手段が限られている場合がおおい
防犯用機器なので代替機を調達したが、同じ失敗をする人が一人でも減ればと思い、記録として残しておく。
機材情報
- NVR: HIKVISION DS-7608NI-I2
- USB-シリアル変換モジュール:AliExpress 製(約 500 円)
- ZH コネクタ:市販品(約 200 円)
(この記事は失敗の記録であり、特定の製品を貶める意図はありません)


コメント